若さと健康を保つ伝承薬

プエラリア・ミリフィカとは、ミャンマーとの国境に近いタイ北部の山岳地帯に自生するマメ科クズ属の植物。地中には30㎏にも及ぶ大きな塊根(いも状の根)をいくつも作ります。山岳地帯で暮らすモン族の人々は、古くからこのプエラリアの塊根部を、若さと健康を保つ民間伝承薬として珍重し、健康食としても用いてきたといいます。
 

古文書発見を機に研究がスタート

モン族の人々に受け継がれてきた伝承薬が、一躍脚光を浴びることとなったのは、ミャンマーの寺院で発見された古文書が発端でした。古文書には、プエラリアを食していた女性がいつまでも若さを保っていたと記されており、その検証のためタイ国内の大学で研究が進み、次第にその成分と働きが明らかに……。
 

プエラリアの成分に世界が注目

研究の結果、プエラリアには女性ホルモンと似た作用のある成分が多く含まれていることがわかり、古文書に記された内容が科学的にも裏付けされたのです。1960年には、プエラリア特有の美容効果が、イギリスの著名な科学雑誌『Nature』(ネイチャー)にも取り上げられ、世界的にも注目を集めました。
 
 

注目の植物性エストロゲンとは?

プエラリアには、大豆でおなじみのイソフラボンをはじめ、ミロエステロール、デオキシミロエステロールなど、植物性エストロゲンが豊富に含まれています。植物性エストロゲンとは、女性らしくあるために欠かせないホルモン、エストロゲンとよく似た性質を持つ成分。特にミロエステロールやデオキシミロエステロールは、より活性に優れた女性ホルモン様作用を示すことから、美容を促進する成分として大きな注目を集めています。